すみれ色日記

宝塚について思うままに語ります

雪組『凱旋門』:二回目感想

8/16 夜の部に観に行きました。


さらに感動。
私、この作品、とっても好きだなぁ。


この作品、よくできている。
オープニングの盆回しの演出は素晴らしいし、
その後の舞台の展開もいい。
セリフもいいし、
楽曲が作品に合っていて
いいタイミングで入るし、
衣裳も合っていると思いました。
前回にも書いたけれど、
静かな重い話だけど全然飽きることなく
その世界にひたることができました。


ただね、最後、
あのアパートにいたほとんどの人が
強制収容所に行くんですよね。
縣さんのヴィーゼンホーフが
「みんな一緒にいられるんですよね?」
とほっとしたように言っていたり、
また、永久輝さんのローゼンフェルトは
「ゴッホは収容所の方が安心」などと言って
収容所に入ることを選んでいましたが、
実際のことを考えると
彼らのあの後はどうだったのか・・・
ゴッホの絵だって没収されたに違いない・・・
などと、複雑な思いで観ていました。


収容所に行くことでお話は終わるものの
みんなある程度前向きで
それがなんとなく救いを感じましたが、
でもこのときは
フランスがナチの手に落ちてすぐのときで
まだ終戦までは時間がある時代。


過酷な収容所の環境に
生き延びられなかった人は多かったと思うので、
彼らのその後を考えると
とても悲しくなりましたが、


でも、そこまで
感情移入できるお芝居だったんだなぁ、と
あらためて雪組生と専科さんの熱演は
すばらしかったです。



最後の、
ボリスを中心に歌う「いのち」は
鳥肌が立つほど素晴らしかった!
(1回目に観たときよりすごかった気がするけど
 気のせいかな・・・、。)
低い声で心にしみわたる歌声、コーラス。
雪組生の心の響きを聴きました。



最後にキャストについてちょっとだけ。


縣さんはようやく分かるようになりました。
これまでは体形とか役どころなどから
やっとわかっていましたが
ようやく顔を認識。
少しスマートになられたかしら?
また、大分かっこよくなった気がするけど
やはりスターとしての環境があると違うのかな。


綾凰華さんは前回は
全然分かりませんでしたが
今回は、ヒモ男さんと分かっていたので
オペラグラスで観たらそうでした!
他にもいろいろ踊っていたり、
アンティーブのホテルで踊っているのも
綾さんでしたね!
ようやく分かりました。


あと、真彩さんは
あらためて感じたけれど
その人物として歌うことができるんですね。
声も歌い方も、ジョアンとしてでした。
とっても素晴らしかった~。


1回目の感想はこちら↓
感想:雪組『凱旋門』(東京宝塚劇場) - すみれ色日記

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