すみれ色日記

宝塚について思うままに語ります

『ファントム』の愛の物語 ~『エレファント・マン』(映画)


12月に雪組『ファントム』の大劇場千秋楽LVを観た際、
エリックを観ていたらある映画が思い出されました。
映画の『エレファント・マン』です。


「エレファント・マン」と名付けられた奇形の青年ジョン・メリック。
愛を求めていたあの悲しい青年。
「僕は象じゃない、動物でもない、人間なんだ。」


その叫びが、エリックの叫びと重なります。


それでこれは『エレファント・マン』をもとに作ったのかしら・・・
そう思い、あとでちょっと調べてみました。


そうしたところ、
原作『オペラ座の怪人』は1909年にガストン・ルルーが発表し、
映画化されたのは1916年。
ミュージカルとして舞台化されたのは1976年のケン・ヒルが最初で、
アンドリュー・ロイド・ウエーバー版は
1986年に上演され大ヒットしたとのこと。


そして、映画の『エレファントマン』は
1980年にデビッド・リンチ監督が制作しました。


なので、『オペラ座の怪人』の小説が描かれたのよりも
映画『エレファント・マン』の方があとなので
「じゃぁ、違うのかなぁ」と思いましたが、
よくよく確認してみると
このミュージカル『ファントム』初演されたのは1991年なのですが、
エリックのキャラクターは原作とは大きく離れていて
『エレファント・マン』のジョン・メリックや
『ノートル・ダム・ド・パリ』のカジモトを参考につくったとあります。


あぁ、やっぱりそうなんだ。
エリックは、あの『エレファント・マン』の青年と似ている、
そう感じたのは間違いではなかったんだ・・・。


この『エレファント・マン』の映画は子どものときに観たのですが、
一応、最後は愛を感じた結末だったとは思うのですが、
子どもの私には救いがないように感じて
とても悲しくてつらくて仕方がなかったのを覚えています。
いい映画だけれど思い出すのもつらく、
心の奥底に封印し、再び観る勇気はありませんでした。


でもこの『ファントム』は(まだLVでしか観ていませんが)
悲しいのですが、最後は愛に包まれていたと思え、
つらさだけではなく、
愛のある、救いのある話に感じたのです。


「『エレファント・マン』をもう一度観返してみようかしら・・・」
「今なら、あのジョン・メリックが、
 最後は愛を感じていたと思えるかもしれない・・・」


でも、やはりこわい。
あのつらさはもう嫌だ。
でも、観てみようか・・・。
あの青年がかわいそうなままで終わるのはつらい、
愛を感じ死んでいったというけれど私もそう思いたい、
それができるだろうか・・・。


望海さんが、これは愛の物語だと言っていました。
たしかにそうかもしれません。
LVを観た限りではそう思えました。


私の中にある悲しい話を愛の話に変えることができる・・・
この雪組の『ファントム』は
そんな勇気を与えてもらえる作品かもしれません。



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