すみれ色日記

宝塚について思うままに語ります

雪組『ワンスアポン・・・』LV

切ない話だったなぁ・・・。


あぁ、なんとも切ないお話。
映画を観ていない私たちは、1部が終わった時、真剣に今後の展開を話し合いました。
あのお金は誰が送ってきたのだろう、ロッカーのお金は誰がとったのだろう、このあとどうなるのだろう、ヌードルスとデボラはどうなるのだろう、と。
LVで初見でしたが、真剣にそういうことを考えられるほどその作品の世界にひたることができ、それをしんしんと感じる舞台でした。


決して好きな作品ではないのに、思いっきりその世界にひたり、そのかっこよさにため息がもれます。
とても重厚で切ないお芝居。そして雪組生による一糸乱れぬお芝居、すべてが乱れぬ世界観をつくりあげ、すべてが完璧だったように感じます。


正直これは私の観たい宝塚作品とは違いますが(私はもっと軽いものはお好みで、雪組で言えば『はばたけ黄金の翼よ』がお好みです)、でも、「すばらしいものを観た!これぞ宝塚!!」という感覚に陥ることができました。だって、このギャングの世界をこんなにも美しくノストラジックに描ける世界が他にあるでしょうか。


そしてこの舞台は真ん中だけでなく、全員がおんなじ方向を向いて一つの世界をつくりあげていると感じ、私はそこに感動しました。舞咲りんさんの挨拶にもありましたが、望海さんを中心にみんなで同じ方向をみて舞台をつくりあげていくことの大切さ、というものを感じます(大体のニュアンス)。


それにしても望海さんの背中で魅せる演技。じわじわとにじみ出る色気、哀愁。
これを生で観られる私たちは貴重です。(とはいいながら、なかなかチケットの確保が進んでいませんが・・でもなんとか一回だけチケットを確保できました。)
今度、生で観られたとき、私は何を感じるのでしょうか。

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