すみれ色日記

宝塚について思うままに語ります

『アルジェの男』について ~星組やら月組

 先日発表になりましたが、来年2019年5月の星組全国ツアーの演目が『アルジェの男』とのこと。(礼真琴さん主演)


 うわぁ~、これはとても楽しみ!礼さんの『アルジェの男』みた~い‼
 私、この作品には結構思い入れがあって好きなのです。


 最初は歌から入りました。
 昔宝塚を観ていたとき、この主題歌がTMP音楽祭だかなんだかでよく歌われていて、とてもドラマティックな歌で、大変耳に残っていました。
 歌だけでドラマがくり広げられるような感じです。


 そして数年前に宝塚を再び観るようになり、霧矢大夢さん主演の『アルジェの男』(2011年・月組)を映像で観ることができました。
 「あぁ、これがあの『アルジェの男』なんだ!」と冒頭のシーンにワクワクドキドキ。
 ちょっと古い感じがあるけれど、でも、きざな感じとかストーリーとか王道をいっていて私は許せます。
 蒼乃夕妃さんのダンスも素敵でかっこよかったし、そしてなんといっても最後。
 怒涛のように押し寄せるラストシーン。


 ジュリアンとサビーヌのシーンから明日海りおさん演ずるアンリが出てきて・・・という流れが本当に完璧。
 明日海さんの出てき方、表情、雰囲気、動き、もう完璧です。
 そしてね、これは明日海さんが本当にかっこいいの!
 (今さら私が言っても仕方ないですが。)
 このときはまだ生の明日海さんを観ていなかったと思いますが、すっごく素敵だなぁと思いました。


 そしてこのときの、影コーラスのソロの歌が入るタイミングと歌い方も素晴らしいのです。
 ぞくぞくッとします。なんて素晴らしいんだろうと放心状態。
 もう、この歌がすべてです。
 後で調べたらこれは宇月颯さんだとのことで、「あ、あの『春の雪』で私が好きになったあの宇月さんだ!」「そう、この声よ!!」と感動し、
 その後も宇月さんのこういった歌がききたい、と熱望していたのになかなかなくて、最後の退団公演『BADDY』のデュエットダンスの影コーラスでやっと聴くことができました。


 ちなみに、演出家の上田久美子さんが、やはりこの『アルジェの男』の宇月さんの歌を聴いて『BADDY』で宇月さんに歌ってもらうことを決めたと聞いたことがあり(ごめんなさい、これは完全に自分の記憶で書いており、根拠を忘れました。パンフレットに書いてあったのかな?パンフレットをもっていないので、記憶違いだったらごめんなさい。)、やっぱりだわ~と納得したのを覚えています。


 また、ずいぶん前にスカイステージの歌の番組で、先日退団された憧花ゆりのさんが、宇月さんのあの歌を聴いてすごいと思い、一緒に歌いたいと思って宇月さんをリクエストした、とあり、「そうでしょ、そうでしょ」と思っていました。


 あれは本当に素晴らしかったもの。
 あの伸びやかな歌声、胸に突き刺さるような、魂をゆさぶるようなあの歌。
 生で観ていたらもっとすごかったんだろうなぁ。


 (『春の雪』とこの『アルジェの男』で、私は明日海さんと宇月さんのファンになりました。)


 話が長くなりました。


 とにかくこのラストシーン。もうこのシーンだけで大満足です。
 もちろん、このラストに至るまでの流れがよかったからこそで、その上でこその、このラストシーンです。
 そして何度も何度もこのシーンを巻き戻しては観て、また、何も分からない家族を引っ張ってきてこの一連のシーンを流して見せて、「うん、すごいね」と無理やり言わせるなど、本当に感動していました。
 (恥ずかしながら、感動のあまりこの歌を真似て歌おうとしたり、アンリの登場から引くところまで動きを真似てみたりしましたが、でも当然、全然そのとおりできませんでした。)


 また、ラストだけでなく、始まりも好きです。
 最初に書きましたが蒼乃さんのダンスがかっこいいです。
 (このダンスも真似ようとしました全然ダメでした。)


 あぁ、こんなことを書いていたらまた観たくなっちゃった。


 次、星組で上演される『アルジェの男』。
 礼さんの歌う『アルジェの男』が聴きたいな。
 でも場所も遠いし、そもそもチケットを取るのが難しいでしょうから観られるかどうか分かりませんが、サビーヌとアンリとあの最後の影ソロをどなたが演られるのか、とっても楽しみにしています。
 サビーヌはダンスがかっこいい娘役さんがやってくれるといいな、なんてちらっと思います。
 ちなみに、影ソロは礼真琴さんもいいと思いますが、それはあり得ないですね~。

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