すみれ色日記

宝塚について思うままに語ります

『キャプテンネモ』好きです

 
2017年8月に日本青年館ホールで観劇した
雪組の『CAPTAIN NEMO ネモ船長と神秘の島』について。
今、映像で再び観ることができました。


最初、生で観劇したころは
まだ本当に何も分からない頃で、漠然との観劇でしたが
とっても楽しんだのを覚えています。
普通ではない話ですが、でも「宝塚」の話ってそういものだし、
そもそもこの原作の『海底二万里』も不思議な話なので全然気にならず、
「やっぱり宝塚って面白~い」と楽しみました。


また、彩風さんの真ん中からのひきつける力に、
「さすがバウホールなどで主演をつとめてきただけある」と感動しました。
このときが初めて彩風さんをまともに認識したときかもしれません。


で、このときは一人での観劇だったので
誰とも感想を言い合うことがなかったのですが、
帰宅してから感想をネットなどで検索してみたら
ストーリーや展開などについてなんかいろいろ言われていて、
自分の評価と世間の人の評価の違いに
「そうなんだ、今のファンの人って結構厳しいんだなぁ」と
思ったのを覚えています。


「みんな家族」というところがひっかかったのかしら?
それとも「マトカ、マトカ」と歌うところがひっかかったのかしら?
または、オルガンを弾くところ?


まぁ細かいところではつっこみどころは色々あるかもしれませんが、
でも、大枠ではなかなかいい作品だと私は思いました。
場の展開もいいし、盛り上がり方もいいし、そして華やかにつくっています。
私は単純に楽しめました。
というか、今回あらためて観て、
「やはり楽しいなぁ~」とお気に入りの作品になりました。



ネモ船長は「静」の人物。
熱い情熱を持ちながらも、大きな心でみんなを見守る、受け身の人物です。
また、元貴族で、優雅な身のこなし、貴族っぽい趣味をもつなど
とにかく謎めいた人物でもあります。


まぁ、たしかに変かもしれません。
宝塚でも異色だったのかな?
(たしかにキャラクターとしてはちょっと無理があったかもしれませんね。)
でも、このネモ船長のフシギな、そして圧倒的な魅力がこの作品を覆っているのです。



「自分から行動するのではなく黙ってみている。その中から表現する。」
(by 彩風さん「NOW ON STAGE」)。


まさにそうですね。
あなたが正解です!


こういう人物って、演ずるのはなかなか難しいと思います。
せっせと動き回るのも大変だけれど、でもその方が場は持つかもしれない。
しかしそうではなく、自分から動くのではなく、
大きな愛をもって、自分はじっとして周りの動きを見守る。
真ん中に一人どーんと立ち、周り、いえ、観客をもひきつける。
これはなかなかに大変です。
が、彩風さんは見事に真ん中にじっと立つことができていて、
身のこなし、オーラともにその大きさを感じました。
これは真ん中に立つ人にとって大事な力ですね。
台詞回しに少し癖がある気もしますが
改善されればよし、されなくても、
それよりも大事なポイントを彩風さんはおさえているので
「これもまぁ仕方がないかな」と思える範疇のような気がします。



また、久城さんもよかったです。
久城さんって、本当に期待を裏切らないです。場がしまります。
これからもっともっと活躍してほしいです。


あと、永遠輝さんは全く悪い人でしたね~。
最後、「もう、何この人!」と思っちゃいました。
でも、それも「演技力」ということで、まぁよしとしましょう。
ただ、永遠輝さんは好きなジェンヌさんなのですが、
一つだけ気になるところがあります。
それは発声をもう少しよくするといいんじゃないかなぁ、ということです。
セリフががなっているようで少し聞き苦しいし、
一本調子に聞こえてしまうような気がします。
歌はうまいので、声を改善できたらあとはいいなぁと思います。


それとちょっと話は違いますが、
『NOW ON STAGE』で専科の華形ひかるさんが、
最後の締めのことばで、いろいろ話した後で


(自分はこれでバイバイと去っていくので)
「この時間を濃密な時間にするのがすべて」


というようなことを話していて、
専科さんの難しい気持ちをあらためて感じました。
次は分からない、
この作品にすべてをかける、という気持ち。
たしか、前に北翔海莉さんもそんなようなことを言っていた記憶があります。


そして今、あらためて「専科」の在り方を考えてしまいます。
母などは、「この人は専科なんだよ」と話すと、
「何の専科?」「ダンスの専科?」「歌の専科?」などと聞いてきます。
昔はそうだったようですが、その方が分かりやすいかもしれません。
今の「専科」の在り方はよく分からなくなっている気がします。



話を作品に戻すと、
これも私には大事ですが、この公演は歌が好きです。
作品にあっていて、耳に残る、わくわくする曲です。
また、今観ると、
ネモ船長を恨んでいた野々花ひまりさんの役との恋愛でも
よかったのかなぁと感じました。
彩みちるさんの役との恋愛はあんまりピンときませんでした。
(あくまでも役柄の話です。)



先日、『ファントム』のLVを観たとき、
彩風さんの演技と歌に感動しました。
お芝居全体を見守るキャリエールの存在。
心から湧き出てくる歌、お芝居。


いつの間にこんな演技ができるようになったのでしょう、と感動したのですが、
今回、再び『CAPTAIN NEMO』を観て
「あぁ、ここからつながっていたんだ」とあらためて納得した次第です。



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